講師紹介>国府長官の衣装を再現
2007年 4月
現在の市街地北部にあったとされる備後国府の長官国司
「備後守」の衣装を、手作りで再現しました。

奈良時代、備後国府の最高責任者として都から赴任してきた
国司が、儀式で着たとされる<朝服>と呼ばれる正装。
外から見えない肌着まで忠実に再現してあります。

女性の衣装は長官の妻の正装した姿で、
2枚の上衣と裙(スカート状の下衣)に、領巾と呼ばれる
ストールをまとった優美なものです。

各地から文献を集め、生地を探すために京都に何度も
足を運び、生地の地紋や色など当時の衣装にできるだけ
近いものを探して、針と糸で手作業、
2年がかりで完成しました。

衣装は、制作時に協力いただいた府中歴史民族史料館に
寄贈し、現在はそちらで見ることができます。
男性用衣装 女性用衣装
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